バイヨン寺院内部、当時は仏教の大殿堂でした。聖殿には多くの塔堂の四方に、人の顔をした人面塔があります。不思議な笑みをたたえた人面塔は54基あり、顔の数は117基あります。 

見る者に安らぎを与え、四方を向いた仏顔は、王の支配が世界に及んでいることを意味しています。バイヨン寺院は二重構造の回廊になっていて、その中心に本堂にあたる円形の中央堂があり、高さ45mのひときわ高く、王を神格化した特別な仏王像が、礼拝されていました。

また小堂は巡礼ができるように、テラスで結ばれていた。 小堂には各地の守護神が祭られ、当時の王国各地を縮小したものであった。 

  

写真上、真ん中が中央祠堂。テラスが見える。 その壁にはレリーフが彫られている。 

長い間ジャングルに埋もれていたので、ほどんと崩れかけている。 各国が力を合わせて、保存に懸命の努力をしている。

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