現地のガイドは時間だからとか、まだまだ夕日には時間がかかるとか。自分が早く仕事を終えたいものだから、帰りを促した。 あきらめて帰りかけたが、ふと後ろを振り返ったら、なんとこの光景ではないか。 

走って引き返し、夢中でシャッターを押した。危うい所だった。 現地ガイドは日本人ではないから、やはりずるい。黄色いシャツの人は現地人。 

 

この参道に片手、片足のない女の子が座っていたので、現金を入れた。そうしたら草陰から、屈強な男が現わ、れて素早くお金を取り草陰に消えた。驚いた。 きっとその子の父親でしょう。 

数年あとで聞いた話ですが、あわれみを乞うために、子供の手や足を切るという。 何と恐ろしい国だと思った。人間の親とは思えない。鬼畜が住んでいるようです。

アンコールワットのこの気高さも、急に色あせた血の色と変わった。

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