もし海外旅行を一度だけしか行けないとしたら、世界の中であなたならどこを選びますか? 若いあなたなら笑うかもしれない。 なぜなら現代の若い人達は、小学生のころから外国旅行は経験しているし、また始めての人でも、これからいくらでも行けるから。 でも中高年以上の方で、一度も経験のない方やご病気などで、一度切りしか行けない方、退職金で一回しか行けない方、経済的にご無理な方などにこの質問をします。 みなさん「ナイヤガラ瀑布とコロンビア大氷原」と言います。

なぜ かしら? 歴史の好きな私には不思議です。 答えは簡単です。 ヨーロッパの文化は日本ではテレビなどで紹介され、絵画や彫刻は展覧会で見られるます。 

ところがナイヤガラの滝とコロンビア大氷原の実物は、実際に行かないと、その巨大さは体験できないからということらしい。 確かにその通りでしょう。

それで今回はそのようなお方のために、ナイヤガラの滝とコロンビア大氷原の旅のカナダの訪問となりました。 

カナダのようにとてつもなく広大な国で、飛行機で移動しなければ無理な国。 

またコロンビア大氷原のように、山深くしかも標高の恐ろしく高い奥地へ行く場合などは、バスは無いし列車でも無理ですから、いくら英語が話せて、安全な国で衛生的にきれいでも、ツアーの方が楽ですし、費用的にも安上がりです。 

カナダは広大で雄大。人口密度も薄く、気候も涼しくすがすがしく、本当に永住したいくらいの国です。 物価もそれほど高くはありません。ただ移動は大変です。車があっても行けども行けども同じ景色が続き、いつ着くともなく続きます。 そのうちいやになります。 今回の旅はナイヤガラ、レイクルイーズ、コロラド大氷原、バンフ、ヴァンクーバー、ヴィクトリアと巡ります。

1996年8月3日、17時35分発、9時間のフライトで、サンフランシスコ乗り換え、5時間30分のフライトでトロント、21時着。 バスでホテルへ直行。 時差11時間30分。

8月4日、ナイヤガラの滝はアメリカ方面に行く旅なら、大抵の旅行に含まれます。それほど人気があります。 私も3回目になります(いやみったらしいかな)。 これはいつ見ても凄い迫力です。  

 左、アメリカ滝。 上、カナダ方面の滝。 霧の乙女号に乗ってのナイヤガラの滝の滝壷近く、 怒涛の音と水飛沫、カッパがズブ濡れで、写真を撮るのが大変です。  次ページ