12時05分、アクスム発、12時40分、ラリベラ空港着。空港は標高1800m。ラリベラは標高2600m。山間に栄えた町。
13時45分、ホテル着、昼食です。ホテルで一休み。15時15分ラリベラの教会群見学。
30年前からこの教会を見学したくて今回の旅行に参加したのです。やっと念願叶いそう。わくわくします。
ラリベラはアクスムに代わり1137年~1270年までエチオピアを支配したザグウエ王朝の首都で、ラリベラ王がラスタ地方のロハに遷都した。
1185年即位したラリベラ王が12個の岩窟教会を建造。王の名を取り名称をラリベラに改名した。
当時エチオピア周辺はイスラム勢力の支配下にあり、エルサレムの巡礼が厳しくなったため第二のエルサレムをこの地に造ろうとしたためという。現在でも多くの巡礼者が訪れるエチオピア正教の聖地です。
ラリベラにエルサレムを模した地名があるのはそのためです。
岩窟教会は1978年世界遺産に登録。
第一グループ、北西の教会群。五個の教会があります。
巨大な屋根が覆い被さっています。教会を保護しています。
一番目、メドハネ・アレム教会(聖救世主教会)
教会群の中で最も大きい。壁が真っすぐ立っています。一枚岩です。
建物は凝灰岩をくり抜いて造られています。
教会に降りるのですが段差が大きく、崩れていたり、ツルツルになっていたり手すりは無く、大変危険です。
全部の教会は23年かけて造られた。長さ33,7m。奥行23,5m。高さ11,5m。柱28本で支えられています。外に36本、内に36本の柱があります。
アクスムにあるシオンの聖マリア教会を模して造られた。飾り窓はアクスム様式。全ての教会は地下でつながっています。
下の写真、外には聖水の井戸、壁はお墓になっています。
教会に入る前に靴を脱ぐ、ダニ対策のビニールと靴下を履く。フラッシュ撮影禁止です。暗い映像です。アブラハム、イサク、ヤコブの擬似墓をカーテンを開けて見せてくれます。
天井の丸みのカーブが素晴らしい。この建て方は普通の建築物ではありません。通常は平地の上に下から積み上げて造って行きます。
この建て方は山を平にして、周囲から削って造ります。始めに窓を造り、窓から内部の岩、土をかきだし、下に向かって掘り進めて行きます。
アーチを造ったり、崩れないように下へ掘り進めるのは相当な技術と思われます。天井のアーチを造るには相当の叡知です。感心する事しきりです。