空港には国際便だから、3時間前には着かなければ、とせきたてられる、20時25分発なのに空港に、16時35分に着いた。 約4時間前。
こんなに時間があるなら、お城に入る時間はあったと思う。 現地ガイドのみだから、彼は早く仕事から解放されたくて、見学個所を端折ったとしか思えない。
1992年、日本の旅行会社もまだ系統だっていなく、アジアへの旅行も2人から催行の現地ガイドのみ。現地の会社に任せていた。 または現地との連絡がうまくいかなかったり、くい違ったりしていることが多かった。 ホテルも一番良いホテルといってもあまり良くなく、ロケーションも悪い。 それでも当時としては、一番良いホテルと言われていた。
前日ホテルのベルボーイが切手を売っているというので、枚数を言って頼んだ。 明日入ると言う。 翌朝行って聞いたら、少し待てば来ると言う。 引き返して荷物を造り、また降りていって聞いた。 もう少し待てと言う。 しかし出発の時間が迫っている。
ベルボーイは代りに自分が預かって必ず出すからと言う。 エリートのガイドは信用しても大丈夫と言う。 親切そうだし信頼して、お金と絵葉書を日本の知人宛の物10枚くらい頼んだ。 どの位日数がかかるか調べるため、必ず自分宛も一枚入れておく。
しかし後になって分かった。 今だにそのはがきは来ない。 あれは手だったのだ。 騙された! お金は盗られて、はがきは捨てられた。 何という間抜けだ 自分に腹がたった。 人のよさそうなインド人だったから信じたのに! 二度とインドになど来るものか! お金にしては僅かだが気持ちが憎い。
そういえば中国のトルフアンでも似たようなことがあった。 その時は日本人の添乗員が、お金を盗られてはがきは捨てられるからと、言われたので出すのを止めた事を、後で思い出した。
空港でありあまる時間を持て余して、免税店でいろいろ買った。 レジのカウンターはいつまでたっても開かない。 係りの人はそこにいるのに空けない。 長蛇の行列が出来ている。 搭乗開始20分位前にやっと始めた。 みんな気が気でない。 ところが前の方の人達が騒いでいる。 計算がちがうとか、お釣りが足りないとか。 列は進まない。 やっと番が来てさっさと計算してもらった。 何も問題ないじゃない、などとすまして買った荷物を持って、閉まりかけている搭乗口へ走って、飛行機に乗った。
ところが飛行機に乗ってから、みんなが領収書をみて騒いでいる。 それでもしやと思い調べたら、やられた!一万円近くぼられた。 気が気でなかったのと、いらいらしていたのと、搭乗の最終アナウンスをしているのとで、他の人のように調べなかった。 ギリギリになってレジを開けて、急がせて、いつもこのやり方でぼろもうけしているのだ。 1万円近くもぼられて、なぜ気がつかなかったのだろう。カードで買ったのと、ちょっと多いな、と思ったが為替レートのせいかと思ったのだ。が信じたのがバカだった。やはりインチキの国だ。
そして帰りのエア.インデアの飛行機。まさか帰りの便は大丈夫かた思ったら、また滑走路で止まり、逆戻り。 こんどは待つこと2時間で離陸した。 怖い飛行機だ。 無事帰れた。ほっとした。
主な観光個所を2ヵ所も外され、そして最後のダメージ。インドに夢見て旅立ったのに、夢どころかすごいものばかり見てしまった。 これが現実ですね。 腹だたしいが夢は夢として、昔話にとっておきましょう。 マハラジャの夢。 なんの夢?