6月10日(月)、朝から雲行きが怪しい。空は灰色の雲に覆われて小雨交じり。イシククル湖の湖面は灰色。午後のイシククル湖の遊覧を少しでもお天気が良いうちにと午前中に決行する。

天候は運次第。神様でも分からない。仕方がない。現地の予報と会社の決定に従うしかない。残念な事です。

イシククル湖はキルギスの真珠といわれています。湖は東西180km、幅30km~70km、周囲700km、最も深い箇所で600m。琵琶湖の約9倍の広さ。

北側はクンゲイアラトー、南側はテルスケイアラトーです。天山山脈の銀峰と真っ白な万年雪、氷河の屏風に囲まれています。

お天気が良ければ吸い込まれるような青緑色といいますが、ご覧の通りの鉛色。船の乗船時間は1時間、風雨が激しくなり、船室に駆け込みます。残念!残念!



















仕方がないので船長さんと写真撮ったりしています。港を出て30分位船が走ります。岬を出た位で戻ります。周囲の景色はもっと山中かと思ったら、家並みが続いています。夏場の保養施設のようです。

ソ連時代は外国人立ち入り禁止でした。天山の7000mの山奥に隠された幻の湖でした。(ソ連時代の軍事基地があったという話です)。

湖からは時々青銅器や土器などが打ち上げられます。その昔湖中に沈んだサカ族か、鳥孫族の物だという説があります。周辺はサカ族、鳥孫族の文化の中心地だったそうです。

天山山脈の山々から雪解け水が流れ下る118本の川があるのに、流れ出る川が一本もありません。普通なら湖が溢れるか水位が上がる筈なのに、何故か一定の深さといいます。

湖底に吸い込まれているようです。それも湖底に沈んだ都市の構造のようです。どうして湖底に沈んだのか?多くの伝説があります。不思議です。  右の写真、添乗員の太田絵里さんと。















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