ホテルのフロントに飾ってある黄金の壷。 回りには金銀細工の鹿の置物、とても見事でした。 

ミャンマーは思っていたより平和な感じ。 アウンサーマーケットやチャイナタウンなど散歩しましたが、物は溢れるほど豊富で、人々も結構いいものを着ていますし、おしゃれもしている。政治で騒いでいるのは、上層部の人達のようですね。 どこかの国にも似ていますね。 

旅行も個人でいっても危険はないみたい。 ただ英語は通じないから、手振りか数字の筆談で、通じ合うしかないですね。 日本人には親切ですね。 お金を持っているからかな。 

今回の旅行の中に、往復だけごいっしょのお年寄りのしっかりした男性がいらっしゃいました。 次の飛行機で北西へ行かれました。 「帰りにどこへ行かれたのですか?」、と尋ねました。 

なんの疑いもなく観光と思っていましたから、彼は「弟が第二次世界大戦のインパール作戦のため、ビルマの国境の奥地へ送られた。自分は北へ回されたので、辛うじて命は助かった。死んだ弟のお骨さえ拾えない。せめて一番近くの場所まで行ける所まで行って、お祈りしてくるのが残された者の使命です。 

やっとミャンマーとの乗り入れが出来て、行き易くなったが、インパールの地までは行けません。 毎年一度必ず来ます。 自費でくるのは高いから、ツアーを利用して観光のところだけ個人行動」で、というお話でした。 

観光でふわふわしていた身には、考えさせられるお話で、その後戦争の話をいろいろしましたが、彼は最後に、「戦争とはそういうものです」、と締めくくられて、心にズシリと重いものが響きました。 こういう方には国は費用を出してあげてもいいのではないでしょうか? 

  南アシア