敦煌発、西安行き。飛行機が無く午前中待たされる。
空港ではがきを出そうとしたら、係官が出してあげるから預かるという。 添乗員に話したら、「お金だけ盗られてはがきは捨てられるからよしなさい」、と忠告される。 本当にそうですね。 インドで同じ目に合いました。
やっと来た飛行機は小型、人間しか乗れないという。 荷持は別便で送るという。 ガイドを信用して、汚い臭い飛行機に乗る。 この頃になると慣れてきた。
蘭州で給油のため降りる、故障でしばらく飛べないという、しかたないから空港の回りを散歩に出る、しばらくするとガイドが息を切らして追いかけてきた。
飛行機がすぐ出るという、車で空港へ。ごった返す人の波を掻き分けて乗る。さんざん待たされているので、中国人の怒号が飛ぶなか進む。
蘭州から西安へ3時間もかかる。 しかし西安の天候はあいにくの雷雨で、降りられないという、蘭州に引き返すという、3時間もかかって引き返すのかとうんざりする。ところがあっという間に着陸したので、砂漠に不時着かと観念したら、何と蘭州ではないか。 さっきのは何なのだ。 ガソリンを倹約して、のろのろ飛んだのだ。
上の写真、一面の砂漠です。 ひろーいけれど不毛の地ではね。
今日は空港泊まりとあきらめたころ、夜中の11時10分、蘭州発、西安着12時、無事ホテルに入れた。 荷物が先に着いていた。 着いた荷物はすごい状態、どのスーツケース(サムソナイト)もカギは壊され、内部のめぼしい物は全部盗まれた。 カメラ、フィルム、折りたたみ傘、電気カミソリ、アーミーナイフ、全部のスーツケースが盗難に合った。 スーツケースの中はガシャガシャに掻き回されていた。 最も気の毒でしたのは、撮影済みのフィルムをすべて盗られた人です。 他の物は買えば済みますが、撮影済みのフィルムは時間を逆には戻せません。 中国人は泥棒の集団だ!
盗んだ方は撮影済みとは知らないで盗ったのでしょう。 それにしても空港の片隅に、10時間以上もほったらかされていれば、格好の獲物です。 スーツケースも使い物にならなくなりましたし、大変な被害です。 中国政府はその後、補償したという話しは聞いていないから、そのままになってしまったようで。 撮影済みフィルムを盗られた人には、後でその人が写っていたら写真を送って下さいと、添乗員が住所を配りました。 お気の毒でした。 全くひどい!
移動だけの一日でした。 西安でもどんなことが起きるか心配です。 とんでのないシルクロードの旅になりそうです。 次ページ 西安 中国