1999年8月4日、中近東の旅行に出発しました。 ところが飛行機はパキスタン航空でした。 そのためパキスタン国に往復共一泊することになり、観光も少しですが追加されました。 後で聞いたところによると最も危険な航空会社ということです。 それでも行きは無事にカラチに着きました。 

観光に出るまで時間があったので散歩にでました。 ホテルの横の方には女子供の乞食に囲まれた。 反対側の方から出てしばらく歩きました。 車と騒音と排気ガスで気持ち悪く帰ろうとすると、白い車に乗った白い制服を着た二人ずれの警官みたいな男が、警察手帳みたいな物をみせながら、「パスポーポ、パスポート、」と言っています。 驚いて急ぎ足で逃げた。

相手は車に乗っていて、何やらわめいています。 「ホテルにおいてある」と叫んで走った。 すると車を急にスピードを上げて、先回りして降りてきた。 若い男の二人では勝ち目はない。 ちょうどその時、ホテルの横の庭近くまできていた。 間一髪その庭のホテルの裏のドアを必死で叩いた。 ドアは締まっていたが、そのまま正面の入り口まで駆け込んだ。 二人の怪しげな男は消えてた。 

ちょうど添乗員の工藤善太さんがいたので、心臓の鼓動もおさまらないまま息をきらして、青い顔をして今の出来事を話したら、「だから 言ったでしょう」と、確かに彼はこういう事があると始めに説明してくれていました。 

だから追いかけられた時には、説明が有ったあれだなと思いながら走った。 聞いてなかったら、警官みたいだったので、素直にパスポートを見せていたかもしれない。 そうして彼らはパスポートを調べるからと、言って取り上げるそうです。 預けてしまったら戻ることはない。 決してパスポートをだしてはいけないよと、説明してくれていた。 

旅行早々恐ろしい目に合って、 パキスタンは怖い所と身をもって体験し。 もう少しホテルが遠かったらと思うと、今思い出してもぞっとします。 

しかしあの警官らしい男は本物か偽ものか?いまもってわかりません。 新聞でも書いているようにインドやパキスタン、他の国でも警察官ごと泥棒を平気で働くといわれています。 「警察組といいます」と、ある国のガイドが言っていましたから。  現在思い出しても心臓がドキドキします。

ジャスミンの花、パキスタンの国花です。

世界一大きな洗濯場、詳しくは次ページに。  次ページ