10月15日、ボスニアヘルツゴビナ、モスタルのシティーホテル出発、大雨。スーツケースは通常の外国旅行では旅行会社側がポーターを頼んでいる。そのチップ代は旅行代金に入っている。といっても僅かな金額です。バルカンの国々は日本円の1/10です。料金にしても10円程度でしょう。今回の旅行会社はそれをはケチって各自でバスから部屋まで運ばせている。競争が激しく旅行代金を1円でも安くするためと言っています。
出発する時も各自でバスまで運ばせる。こんなのは始めてです。

 ホテルは古く内部は真っ暗で明かりもまともに無い。サニタリー関係も大変悪い、歯ブラシ類は無い、シャンプー、石鹸はあるホテルと無いホテルがある。(始めからその説明があったので各自用意する)、タオル、バスタオルも一人分だけ、お湯が出ない、水が流れない、など当たり前というくらい遅れています。

 上の写真、早朝の出発。大雨で辺りはまだ真っ暗。大きなスーツケースを持って下りるのはなかなか大変。忘れ物が無いかしっかり見てホテルを出る。

 ところが最初のトイレ休憩でサブバックが無いのに気がつく。確かに持って出た筈。大騒ぎに。バス中探す。上の棚、回り、バスのトランクルームも開けて確かめる。無い!どこにも無い。「もしかしたら、ロビーに置き忘れたかな?」「ロビーには何もありませんでした。最後にしっかり確認しました。」 添乗員が言う。観光には出ていないから無くなる筈はない。やむなく荷物の捜索を頼む事に。5000円の最初の客ですね。
添乗員がホテルに電話するや否やホテル側から 「部屋に忘れ物がありますよ!」とのこと。(よかった!あった!) 
 さてそれをどうやって手元に戻すかですよね。1時間30分も走って来ている。他のお客もいる。ホテルには戻れない。「日にちがあるから最終目的地のコソボのホテルに送ってください」「日本の宅配便のようにスムーズには行きません。何日かかるか分かりませんからね。」困った。「ホテルから日本に送ってもらうしかないですね。費用はお客さん持ちです。」それは当然としても「その費用はいくら?」「わかりませんね。着払いです。安くはないでしょう。」

 サブバックは縦長でリュック兼手提げ、内容物は薄手のジャンパー、カーディガン、水、補聴器、老眼鏡、薬類、保険証、ウオークマン、歯ブラシ類等など。どうしようか考えあぐねていると、添乗員が「11月に後続の同じツアーが出ますから、その時拾って来てもらいましょうか。」と提案してくれた。即座に「お願いします。水は重いし荷物になるから捨てて下さい。」ホッとする。
 ホテルをでる時あんなに注意して見返したのに、ドジってしまった。荷物台の上は真っ暗だった。それに大雨で傘を持ち、大きなスーツケースを持ち、パスポートとお金の入ったポーチを持っての出発だったから、(いいわけになるけれど)、慌てたかなあ?いつも私が最後に出るのに、この日は私が先に出てしまったのがいけなかったなあ。と反省しきり。それでもパスポート、お金、カード類は手元にあるから良かったなあ!後は後続のツアーの添乗員さんにお願いするばかりです。

右の写真、モンテネグロの入国管理事務所。通常は写真撮影禁止。一番前の座席に座っていたから、知らん顔してそっと撮った。  次ページ