パロの郊外。 長閑な田園風景です。 パロ川に沿って、開けていて、田んぼが見られます。川には橋が架けられている箇所が少ないため、遠回りをしての走行です。

道路は到る所、連日の豪雨で川のように流れています。運転手が降りて、その流れの水をせき止めるため、大き目の石を車の幅に合わせて敷き詰めて通行です。

右の写真、小高い丘の上に四角い茶色の建物が見えます。ブータンの国境近く西の端です。1時間もかけてここまで来た意味は?道路はここで通行止め。
あの廃墟のような建造物を見るためです。何故?
17世紀に建造されたドウグヤル、ゾン。 チベットとの交易路であり、チベット軍の侵入経路でもあった。
この道は今は中国軍の侵入を塞ぐため封鎖されている。1647年、チベット軍に勝利して建てられた要塞件城です。

門の辺りから谷底に続いている地下道の跡は、籠城した時の水を得る秘密の通路がありました。

1951年、焼失後そのままの状態になっています。 最近は石垣を作り、修復作業が進みましたが、崩落の危険もあり、立ち入り禁止になっています。

次ページ