1996年11月2日、バンコック経由でプノンペンへ。クメール王国がアンコール王朝を成立して、大伽藍や寺院が次々建てられたが、その後政情不安定となり、1432年シャム軍の支配。18世紀シャムとベトナムとの戦。19世紀英仏のインドシナ進出。1863年仏の植民地支配。1953年カンボジィア王国独立。1970年自由主義のロンノルが新政権樹立。シアヌークは北京で民族統一を組織。 

1975年ポルポト政権樹立。 文化活動の禁止。大量虐殺の日々が続く。1975年人民共和国政府樹立。民族連合とヘンサムリン政権との間で内紛続く。1993年 フンシンペック党と人民党による政権樹立。 シオヌークが国王となる。 

そのほんの僅かな平和の期間に、アンコールワットを見学したくて出かけた。まだ日本との間に直行便はなく、タイ経由。旅行会社もツアー成立するほど。人数が集まらない。 ちょっと怖いが二人で出かけました。 

空港に着いて、デコボコ道を車に揺られながらホテルへ。夜はまだ照明もない道。ホテルは日本人用の一番良いホテルらしいが、昨日まで洪水で水が入り口の前まで来ていて、出入り出来なかったとか、現地のガイドの説明です。 

ガイドは若い男子大学生、両親をポルポトに殺害されて、自分達は国教を超えて、ベトナムに逃げて、生き延びたという話です。数学の勉強をして立派な人になりたい。しかし食べるために、ガイドの仕事をしていると、流暢な日本語での説明です。 

 

 

 

11月4日、王立博物館。なんとなく日本風な建物で、親近感がある。元は王宮のお庭の一部でした。服装はみな上は白いシャツで、下はジーンズのような恰好です。 左の写真は現地の人々、まだまだ今とは随分違います。 

写真右、独立記念塔。カンボジアがフランスの植民地から、独立したことを記念して、1958年に建てられた塔。
100のナーガ(蛇神)で装飾されている。祖国独立のため、亡くなった兵士の霊を奉ってある。 蛇はカンボジアでは神様とされています。 シアヌーク通りとノロドム通りの交差点にあります。

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