マゼラン海峡の朝焼け。7時出発。マゼラン海峡は南米の南端。南極との境の海峡と思っていました。そうではないのです。
マゼラン海峡の向こうにはフェゴ島という大きな島(九州より一回り大きい島)があります。その島の向こうには無数の氷河で削られて出来た大小のギザギザの島が花びらを散らしたように存在しています。日本の松島湾の小島のように散らばっているのです。そのもっと先にホーン島があり、ホーン島の先にホーン岬があります。ホーン島の岬が最南端です。
ポート、デルガダ港着。9時半出航。南米大陸側の最南端の灯台。天候は穏やか。
約500年前、マゼラン一行がこの海峡を渡ったかと思うと感激もひとしおです。
この海峡でマゼランは部隊を二班に分けた。一隊は西北の航路、もう一隊は西南の航路。ところが西南の航路を行った隊はマゼランに反逆して、故国へ帰ってしまった。
もう一隊はそのまま航海を続けて、風雨に翻弄されながら、西への出口を発見(太平洋)。そのまま西北へ進んだ。そしてフィリッピン諸島で捕まって殺されてしまう。
もし反対に西南に進んでいたら、ニュージーランドに到達していたでしょう。歴史は変わったかもしれませんね。
ツアー参加者6人のお仲間。この日数位ご一緒すると、それぞれの出身地、性格、雰囲気など分かって、和気アイアイと仲良く行動できるようになります。
旅は道連れ、世は情け?のような雰囲気です。高齢者の集まりです。 最高齢は一番元気のよい82歳の男性です。 右端の女性だけは異色です。
今時の女性は自分中心に行動するが、この人は素晴らしく控えめ。一番遅くバスに乗る。一番後から降りる。食事の席も残った席に座る。一番最後に席を立つ。何故かな?彼女の職業で判る。人を助ける仕事です?
右下の写真、添乗員の唐沢和美さんと一緒に。マゼラン海峡をバックに。
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