2002年8月7日、ルーマニアの首都、ブカレストです。 気候は北海道に似ています。 洪水があります。

ルーマニアは第二次世界大戦後、社会主義国家となり、共産党政権下強制労働や反ソ連勢力の粛清などのスターリン主義が推し進められた。

チャウシェスク大統領になってからは、一層締め付けが厳しくなり、国民は疲弊していった。1989年12月、一般市民の虐殺と大統領夫妻の公開処刑というニュースが、世界中のTVに流れたのは記憶に新しいと思います。

20世紀初めは、「バルカンの小パリ」といわれるほど美しい町でした。凱旋門があり、バロック様式やルネッサンス様式の空色やクリーム色、ピンク色の建物が並んでいます。 
しかし長い共産党時代の支配で、これらの建物は取り壊されたり、ほったらかされたりで痛みが激しく、窓ガラスは割れていたり、壁は剥がれていたり、ひずみが入っていたり、ひびだらけだったり酷い物です。 

きれいに修復して使えば、きれいな街並がよみがえるのにもったいないことです。

上の写真、市の中心地にあるホテル・ブールバード。王宮のようなホテルです。 ロビーにはシャンデリアが輝いています。 食堂も豪華なシャ。ンデリアと鏡で飾ってあります。 各室のドアも大きく、天井も高く、建造初は帝国ホテル並だったのでしょう。 しかし現在はエレベーターはガタガタの一基のみ、トイレは頭上のタンク式、シャワーの掛け金も壊れているし、床も汚く、波打っている、タイルもあちこち剥がれ落ちている、 なんだか哀れです。 ペーパーはもちろんガサガサの灰色です。 シャンプーもドライヤーもついていない。 
道路はアスファルトが剥げてデコボコです。あちこちに水たまりがあって汚い、ブルガリアより一層遅れています。 でも人々は活発ですし、きれいな服装です。 これからの国ですね。  共産党関係の建物ばかりきれいです。

ルーマニアの平均月収は250ドル、銀行員は1000〜1500ドル、消費税は13%、タバコガソリンは追加税あります。1ヶ月の生活費を聞かなかったので、比較になりませんが、日本の4分の1くらいです。           次ページ