西安の西の門の安定門。 ここからシルクロードの旅が始まります。 この門から旅人は西に向けて、旅の無事を祈って旅だった。
今回の旅は反対に西から東に旅した。 反対に旅したから、いろいろ苛酷な目にあったのかしら。
8月21日、上海経由の日航機で帰国。 上海は昔の中国のままで、街灯もなく町は真っ暗、 人々は土間一つの生活、そのため若夫婦や恋人達は二人の場所がない。 それで外灘(バンク)の公園に来て、暗いから良く見えないので、下の方には毛布をかけて、よろしくやっている、それを見ている人もいる。 大変面白い。
数年後訪れたら、外灘はすっかりきれいになり、公園も整備されて、街灯もついて、そんなことできる雰囲気ではなかった。 向かい側の古い商館も修復されて、街には街灯もつき始めていた。 早い時期にひどい目にあいながら、経験しておいて良かったかも知れない。
最近のテレビの報道をみた時、外灘に面した古い商館はライトアップしているではないか。 その上近代的な超高層建築がやたらと建っていて、面白くなくなった。人々も日本と変わらずきれいになっている。
ところでシルクロードとは現在の私達には何なのでしょうか?
飛行機も車も銃もない時代に、ラクダに乗りながら盗賊を恐れ、灼熱の砂漠を数ヶ月命をかけて旅し、道無き道を辿って、オアシスで一休み、道を間違えたら死があるのみ、やっと西の都にたどりつく。
そんな旅を観光感覚で旅しても何も分かりません。 でも過去には戻れないし、また戻りたくもない。 捕まったら奴隷に売られるだけだ。
敦煌の遺物を見て歩いて、これがシルクロードと思うのでしょうか。 違う気がします。 熱煮の砂漠の道がそうなのか?どなたか教えて頂きたい。
こんな旅はもう行きたくない、車で数時間で走破するとはいえ、灼熱の砂漠の横断(横を少し走っただけ)、飛行機での移動とはいえ窃盗に合い、汚く臭くうるさい集団の中に入り、トイレの凄さ、食べ物のまずさ(旅行中下痢責めで、食べる物無し)、ミネラルウオーターやぬれティッシュの無い時代はなお悲惨です。
最近でもそんなに変化はないでしょう。 最近は中国人は日本人から何かしら踏んだくろうともくろんでいるから、なお怖いかもしれない。 ただホテルは次々超近代的大型ホテルを建てているから、トイレや食事は良くなったと思います。 でも人間の感性は変わっていないから怖いです。
恐れず挑戦して下さい。 彼らはタクシーでも二輪車でもいくらでもぼったくってきますよ。 日本人は怖いので、言われるまま要求の金額を出してしまうから、なめられています。 それでいくらでも要求します。 甘い顔しないで撃退しましょう。