東南アジアの国では一番始めに訪れる国はどこでしょうか? 最近はベトナムが人気があるようですが、1990年初頭はタイでした。 なぜタイかと言いますと、この当時はタイはブランド品を最もお安く手に入る国で、なおかつ近いという地の利もあって、人気が高かった。 シンガポール、香港(合併以前)も人気がありましたが、こちらはタイほど安くはなかった。 偽ブランドも結構出ていました。 それでも格好だけは良かったからこれも人気があった。 現在は偽物は取り締まりが厳しい上に、持ち込み禁止ですから、人気ないですよね。 それに本物を買えるほど、若い女性はお金持ちに成りましたもの。

私はブランド品がほしくてタイを訪れたわけではありません。 どんな国か興味がありましたし、行かれた方がすごい! すごい! と言うから、何が「すごい」のか、見たさに出かけました。 それに何となく異国情緒がありますよね。

東南アジアは4泊5日の夜行便の朝帰りです、と週末と祭日を組み合わせて、コンパクトに行かれます。 ゆっくり回ろうなど贅沢を言っていては、いつまでたっても行けません。 それで今回もこの手で出かけました。 ゴールデン・ウイークはちょっと高いがしかたがない。

1992年5月2日、12時55分、成田発、17時バンコック着、6人から催行というツアー。バンコック、 チェンマイバンパイン宮殿アユタヤの順に旅します。 一都市滞在型でない場合は、ツアーの方が便利ですね。 飛行機の移動は個人では高く付きます。 数人の旅行で車はライトバンのようなミニバスです。 飛行場に着いて驚いた。 人がいっぱいいるのはいいとしても、何となく臭いしムンムンする。  1990年代初頭は服装もあまりきれいでないし、みんななんとなく薄汚れています。  

町にでてまたびっくり、車がびっしり走っているが、ビービーホーンを鳴らしうるさいし、車が多すぎて動かないし、走らない。 日本制のおんぼろ中古車ばかり、車体にTOYOTAとか、HONDAとか、SUZUKIとか、SUBARUとか、MITIBISIとか、書いてあります、

道路は整備されてなく土埃のガタガタ道で、口の中に砂が舞い込む始末。

子供達は町で汚い服装で、靴磨きや車の窓拭き、新聞売りなどしている、戦後の日本の少し後くらいかしらね。

でも最近は全く違う、女性の服装は日本並、車も建物もピカピカという、高速道路もできて経済発展は日本同様という、東南アジアの国はみなこのようになって来ています。 

一番遅れているのがベトナムで、まだ自転車ばかり。中国は自転車からバイク、そして車と移行している。アジアの国がみなこのようになって来ているから、地球温暖化も無理ないことでしょう。

3日、市内観光へ。 左の写真、暁の寺院。 周囲には高い建物は見当たりません。 
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