5000年の歴史を持つエジプト。4大文明の発祥の地、肥沃なナイルの地に栄えた古代文明、社会科の歴史の教科書に載っている数々のピラミット。 スフィンクス、 ツタンカーメンの黄金のマスク、王家の谷、 ハプシェプト女王の葬祭殿、ルクソールの遺跡カルナック神殿、アブシンブル神殿、クレオパトラ、ナイルのダム、と世界中の人々を引き付けて止まないエジプト。 何と言う魅力。 絶対訪れたい。
そして数年前の乱射事件の多くの犠牲者。 いまなお続くテロ。 5000年昔に返って、その遺跡を訪問するのは命がけでもある。
私が訪れたのは乱射事件より数年前のこと。 古代文明の魅力のとりこになって早い時期でした。 ヨーロッパなど比較的きれいな穏やかな国々の後だったので、空港についた途端、銃をもった兵士があちこちに立っているだけでもドキッとした。 迎えのバスに乗ると同時に、銃をもった兵士が乗って来て、またギョっとさせられた。 びっくりしていると、「大丈夫、 あなた方を守っているのだから」、といわれて一安心。 やはりこの当時から治安は悪かったのだ。
エジプトについてはあまりにも有名、でいまさら下手な歴史の講釈をしたり、旅行案内などしても面白くない。時刻表やバスの発着地は各観光局のH.P.を見れば、最新情報が得られます。それで旅行案内書やツアー会社が書いていない面白いエピソードや、習慣などを書きましょう。
エジプトの石や砂を持ってきてはいけない。 それは始めに注意されると思うが本当にあったお話。 私の古い友達の友人がエジプト旅行して、決して石や砂を持ってきてはいけないと言われたが、隠して持ってきた。 日本に帰って得意になって見せて歩いた。しかしその人は三ヶ月後、突然亡くなっ。 数千年前の霊が、彼女を呼んだのです。 だから決して持って来ないように!
砂漠地帯は乾燥と直射日光がきつい。 女性の方々は真っ黒に焼けるし、唇も乾いてかさかさになる。それで現地の女性のように、目から下を覆う大きめのハンカチをご用意すると良いでしょう。 それをつばの広い帽子に耳のところで留めて使うと、髪の毛も顔を砂埃から守れる、し日焼け防止にもなるし、大変良いです。 私がこの格好をしたら、外国の男性がみんな見て笑って通り過ぎる。 ハンカチの色が派手な柄だったからね。 もっと地味な物を用意すれば良かったかな。
エジプトの遺跡はどれも巨大、巨大な柱の向こうに行くと、もう人の影は見えなくなる。カルナック神殿の柱の所で、写真を撮ろうとすると、現地の男が手招きして、撮ってくれるというしぐさ。 そしてどんどん奥へ入って行く。振り返ると太い大きな柱の影で誰もみえない。 危険を感じて脱兎の如く今きた道を引き返した。 明るいところに出て一安心。
またルクソールでカルナック神殿の写真を撮ろうと、小高い丘に登った。 かまわず入ったら、数人の男に囲まれそうになった。 私は出口の方向に逃げた。 捕まった人は法外な罰金を取られたようだ。そこは写真を撮るのに、一番良い場所だったから、彼らは入場料として取ったのでしょう。 でもすごく怖かった。 とにかく怖いところですからご注意を。 現代のエジプト人と古代のエジプト人は別の種族。 現在のエジプト人は性質が悪い。
エジプトのピラミットはどのようにして造ったのでしょう? 重機のない時代。 しかも緻密な計算で、一分の隙間のないピラミット。 いろいろな説があるようですが、土をどんどん盛り上げていって、最後に出来あがってから、土をよけたという気の長くなるようなお話。 巨大な石はナイル河の氾濫を利用して、運んだということ。 この時代だから出来たのでしょう。 最近の研究では、奴隷によるのではなく、一般の住民の協力で造ったと言いますね。 また変わるかもね。
今回の旅は、1992年8月12日、カイロからアブシンベル、アスワン、ルクソール、カイロへ戻り、ギリシャへと巡る旅行です。